あおくまのゲーム日記

ゲーム紹介とプレイ日記

moon

moonは、ラブデリックが開発し、1997年にアスターから発売されたゲームソフトです。発売後、長いこと他機種への移植は行われず、新品はプレミア価格で取引されていましたが、2019年にNintendo Switchのダウンロードタイトルとして配信が開始しました。

 

アンチRPGという異例のテーマと、もう勇者しない、という冒険的なキャッチコピーが特徴の本作。愛を題材にした、ラブデリックらしい作品となっています。

 

今回はmoonの魅力について、ご紹介していきます!

 

テーマは愛

 

プレイ開始後、プレーヤーはゲーム内ゲームである、「MOON」をプレイすることになります。「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」などを彷彿とさせるような世界で、プレイヤーは「勇者」を操作して敵を倒し、悪のドラゴンを退治します。

 

その後、母親の声でゲームをやめた主人公は、ゲームの中の世界に吸い込まれ、ムーンワールドに落ちてしまいます。そこで主人公に課された役目は、勇者に殺されたアニマル達を救い出して、ラブを集めること。

 

主人公は、ちょっと変わった住民たちの悩みを解決したり、死体となって転がっているアニマルたちを助け出したりしながら、ラブを集めていきます。 

 

勇者に殺されたアニマルたちや、勇者に怯えながら暮らす住民たちを見ていると、アンチRPGと呼ばれることにも納得がいきます。

 

敵と戦わないRPG、というシステムは、チューリップやギフトピアなど、それ以降のラブデリック作品にはおなじみのシステムとなりました。

 

独特の世界観

 

操作は歩くこと、話すこと、アイテムを手に入れて使うことなどくらいしか出来ないのですが、最初のうちは寝ないで行動を続けると、すぐにゲームオーバーになってしまいます。

 

アニマルの捕獲に関しても、ヒントが少なく、捕まえられるかどうかは運とタイミング次第。待ちゲーとも言われるほどにかなりの時間を必要とします。根気や忍耐力が試されるゲームでもあるので、人によっては合わない方もいるかもしれません。

 

ですが、ラブが一定数集まると、主人公のレベルは上がっていき、それに伴って行動可能時間も増えていきます。夜でも行動を出来るようになったり、日を跨げるようになったりすると、これまでになかった新しい出来事やエピソードに出会うことが出来ます。

 

主人公の移動が遅く、ストーリー進行ものんびりしていて、次は何をするという決まりもないので、さくさくプレイしたい方はもどかしいと感じるかもしれません。ゆったりプレイするのが好き、という方にはおすすめですが、メタ要素や、かなりブラックなところも多く、人を選ぶゲームでもあると思います。ですが逆に、その雰囲気にハマると抜け出せない中毒性も持ち合わせています。コアなファンも多いのも頷けますね。かくいう私も、ムーンワールドの虜となった1人です。

 

個性豊かなキャラクターたち 

 

Moonでは、各キャラクターに台詞や決まった行動が用意されています。物語が進むヒントはそれらに隠されているので、見逃したり忘れたりしてしまうと、「次は何をするんだっけ?」となりかねません。ひたすら待って見たり、片っ端からアイテムを見せてみたり、と手探りで色んなことを試していくといいでしょう。

 

おばあちゃん、タオ、王様に大臣、イビリーにフレッド、ノージ、ヨシダ、キュリオにベイカー、フローラにワンダ、ガセ……城下町だけでも、こんなに沢山のキャラクターが。それぞれが目的を持って行動をしているのも人間らしくていいですよね。

 

アニマルたちも個性が強く、それぞれのプロフィールを見ているだけで楽しめますよ。

 

謎解き探索ゲーム

 

moonは謎解き要素と探索要素が組み合わさったゲームです。ですがそれぞれの情報が断片的なので、スクリーンショットやメモ書きは必須です。

 

謎解きに関してはかなり難しく、後半は攻略サイト頼りになってしまいました。色々試しながらゆったりとプレイするゲームなだけに、悔しかったですが、かなり慎重にならないと見逃してしまうような情報が沢山あります。

 

何をするべきかをメモしたり、話に聞いたことをかいておくと非常に便利です。プレイ期間が空くと何も思い出せなかったりすることかあるので、新しい情報を見つけたら紙に書いておくといいかもしれませんね。

 

エンディングには賛否両論ありますが、筆者は考える余地がある終わり方が好きなので、すごく好みでした。まさにアンチRPGと言えるエンディングは、ぜひ皆さんの目で確かめていただきたいと思います。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。


今回はmoonについてご紹介してきました。

 

愛とは何かを考えさせられるゲームです。癖が強いので人を選ぶかもしれませんが、独特の世界観には惹かれるものがあります。ファンが多いのも納得です。

 

気になった方はぜひ、遊んでみてくださいね。