あおくまのゲーム日記

ゲーム紹介とプレイ日記

魔法使いの約束

『魔法使いの約束』は、colyより配信されているスマートフォン向けソーシャルゲームです。

 

コンセプトは、「魔法使いと心を繋ぐ育成ゲーム」。主人公は賢者という立ち位置で、魔法使いたちとの絆を深めていきます。

 

ジャンルとしてはイケメン育成ゲームですが、主人公の性別は選択可能で、恋愛要素はほぼありません。魔法使いたちの振る舞いに思わずドキッとしてしまう場面はありますが、乙女ゲーが苦手な人でも楽しめますよ!

 

今回はまほやくの魅力をご紹介していきます!

 

文学作品のように美しいストーリー

 

人間たちの一部は、魔法使いに対して、差別的な意識を持っています。魔法使いたちは、恐ろしい存在で、魔法で何でもできる、そういった偏見を持たれているのです。 

 

人間と魔法使いの間にある大きな溝をなくすことは、主人公である賢者の目的の一つです。

 

本作で敵として出てくるのは、厄災と呼ばれている、月。年に一度襲来し、それを倒すことが魔法使いたちの役目とされています。

 

魔法使いのうち半数は、賢者よりも後に仲間になるのですが、元々いた魔法使いたちは、厄災との戦いによって何らかの傷を負っており、物語に大きな影を落としています。

 

シナリオを担当されているのは、女性向けアプリゲームの人気シナリオライターである都志見文太先生。

 

重厚なストーリーや、社会風刺を織り交ぜた物語、読むだけで情景が浮かぶような風景描写、巧みに張り巡らされた伏線、多彩な比喩表現などが特徴で、一度味わったら虜になること間違いなしです。

 

まるで、文学作品のような表現が、まほやくの世界観をより美しいものへと仕上げています。

 

様々なものを抱える魔法使いたち

 

魔法使いの約束の何よりの魅力は、美しさの裏にある、不穏な影の部分。厄災の傷や、孤独や裏切り、嫉妬や執着、など、長生きの魔法使いたちの中には、さまざまな感情が渦巻いています。

 

まほやくでは称号ペア、と呼ばれている2人組が10ペアいますのですが、長生きということもあって、キャラクター同士は関係性もかなり複雑です。意外な2人に繋がりがあったり、とんでもない過去があったりと、関係性オタクにはたまらないゲームです。

 

魔法使いたちは性格や特性から北、西、東、南、中央の5つの国に分かれていますが、必ずしも所属国と出身地が一緒というわけではなく、南の優しいお医者さんフィガロが実は、東の優しい料理人のネロが実は、南の羊飼いと、東の引きこもりのファウストが実は……と、物語が進むにつれ意外な事実も判明してきて、どんどん楽しくなっていきます。

 

ミチルの予言、フィガロの孤独、ファウストの過去、ヒースの傷、ムルと月、シャイロックの傷、双子先生の真相、カインとオーエンの瞳交換……そして、物語の裏に見える、悪の存在。

今後の展開がどうなるのか、怖くもありますが、やはり楽しみです。

 

育成でストーリーを解放しよう!

 

魔法使いの約束、実はかなり育成が難しいんです。というのも、システムが複雑で、最初はとっつきにくいんですよね。

 

筆者もインストールしてから育成が分からず、チュートリアル後に半年ほど放置していた人間でした。ですが、なんとなく、でやっても意外と出来てしまうのがまほやくのいいところ。まずはレベルの高いカードを編成し、好きなキャラクターの出身地でオートで育成をしましょう。慣れてきたら、先輩賢者が色々な攻略法を参考に、スコアや特性などの知識をつけていくといいと思います。

 

育成で解放できるシナリオは、メインストーリー、育成スポットエピソード(サブとメイン)、キャラクターエピソード、4コマ、カードエピソードに、色んな種類があります。さらに料理をすることで解放される親愛ストーリーに、定期的に行われるイベントストーリーまで用意されており、全てのストーリーを履修するにはかなりの時間がかかります。

 

まだまだキャラクターの知らない一面がある、というのも魅力ですよね。

 

物語の軸は、ばらばらだった魔法使いたちが仲良くなっていく様を見守りながら、主人公である自分も少しずつ皆と仲良くなっていく、というものですが、厄災の影響で各地で異変が起こっていたりと、世の中は複雑な問題だらけ。イベントストーリーでは魔法使いたちが各地の異変を調査に向かうという程で描かれています。

 

筆者のいちおしは、1周年イベスト。ファンの間では劇場版と呼ばれるくらいの大ボリュームです。キャラクターの関係性を把握してから読むと、さらに感動出来ますよ!

 

孤独や正しさを考えさせられる

 

狂ってしまった魔法使い、愛を知らない魔法使い、裏切りをされた魔法使い、親に捨てられた魔法使い、などなど、長年生きている魔法使いたちは、それぞれ色んなものしがらみを抱えています。時にはぶつかり合うこともありますが、どちらが正しい悪いの話ではなく、お互いの信念があるからこそ、というのが、とても好きなんです。

 

都志見先生はインタビューで、自分と相手が違うからといって、決して自分が孤独なわけではないし、自分と似ている人がいるからといって孤独じゃないわけじゃない、というところをこれからもテーマにしていきたい、と語っています。

 

価値観に正解がないことを教えてくれて、孤独を肯定してくれる作品だなと個人的には思っています。

 

筆者の語彙力ではまほやくの良さを語りきれないのが悔しいですが、ぜひ一緒の沼に浸かって欲しいと思います。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。


今回は魔法使いの約束をご紹介してきました。

2021年5月現在で、1.5周年を迎えた魔法使いの約束。重厚なストーリーや、キャラクター同士の複雑な関係性、文学作品のようなファンタジーな世界観に、多くの人が虜になっています。


アニメーションPVや舞台化など、ますます盛り上がりを見せるまほやく。これからどんなストーリーが展開されていくのか、楽しみです。

気になった方はぜひ遊んでみてくださいね!