あおくまのゲーム日記

ゲーム紹介とプレイ日記

FF9 リマスター

ファイナルファンタジーは2000年7月7日にスクウェアから発売されたコンピュータRPGです。2019年の2月にはNintendo SwitchXbox Oneでリマスター版が配信されました。今回はff9リマスター版の魅力についてご紹介していきます!

 

 

心震える王道RPG

 

FF9ファイナルファンタジーのなかでも原点回帰と呼ばれ、ファンタジー要素が強めの作品となっています。

 

絵本のような温かい手書きのタッチ、頭身が低めのキャラクターたち、西洋風の建物に、王道のストーリー展開など、ファンタジー好きにはたまらない世界観のゲームです。

 

物語の始まりは、主人公のジタンがお姫様を攫うところから始まるですが、姫を攫って魔法使いと騎士と一緒に冒険の旅に出る、というのは、まさにRPGの王道!という感じで気分が上がります。

 

さらに、街のデザインやムービーの存在が、プレイヤーの世界観の構築を手助けしてくれます。ムービーもかなり細かく作られていて、未だに自分が産まれた年に発売されたゲームだとは思えません。

 

柔らかくあたたかな世界観と反して、ストーリーは辛く重たい部分もありますが、基本的にはキャラクターたちは前向きで、絶対悪は存在しないような雰囲気です。

 

仲間との絆や、種族を超えた愛情。生きている意味とは何かを考えさせられる作品です。感動のラストシーンは、ハンカチ必須ですよ!

 

ジタンの魅力

 

パーティメンバーはガーネットをはじめとして、全体的にやや後ろ向きな人が多い印象です。だからこそ前向きな主人公、ジタンのことを皆が慕っており、会話からもそのことがひしひしと伝わってきます。

 

ポエムっぽい名言や、演劇風なセリフが多いのはFF9の特徴ですが、キザな台詞も、ジタンが言うとかっこよく見えてしまうから不思議です。「誰かを助けるのに理由がいるかい?」というセリフは今でも印象に残っています。

 

ジタンは、序盤はお調子者のムードメーカーという立ち位置ですが、物語が進むにつれ、励まし役として皆の背中を押してくれる、お兄ちゃん役としての側面が見えるようになっていきます。人を放っておけない世話焼きなところや、ブレない芯のある男の子であることが分かってきます。

 

そして終盤。ずっと前向きだったジタンは、とあるシーンで大きな挫折を味わいます。全てに絶望して、自暴自棄になったジタンに、仲間たちは、かつて彼が言った台詞を投げかけます。絶望の中でジタンに救われた彼らが、絶望の中のジタンを救う、という展開は、涙なしには見られません。

 

FF9は、全員が主人公とも言えるくらい、各キャラクターにしっかり物語が用意されており、本作は彼らの成長物語であるともいえます。

 

心の奥底に踏み込まれることを避けるジタン、自分に自信がないビビ、自分の在り方を考え悩むガーネット、覚悟が出来ずにから回るスタイナー、師匠恋仲の相手を想い続けるフライヤー、明るさの裏にある孤独を押し殺しているエーコ、孤高の戦士として生きるサラマンダー。

 

冒険していくなかで、自分の過去と付き合ったり、自分の存在理由について考えていきます。争いによって多くの人間が犠牲になり、絶望してしまうこともありますが、仲間の手助けもあって、最後にはきちんと前を向くことができます。

 

ストーリー展開として、刺激やはらはら感は少なめですが、切なく、じーんと来るような場面が多くありますので、ぜひ一度遊んでほしいなと思います。

 

原作との違い

 

原作とリマスター版での主な違いは、自由な遊び方ができるようになったことです。

 

ムービーやグラフィックが高解像度化し、ロード時間が改善されただけではなく、高速モード、エンカウントなし、ダメージ9999固定化、レベルMAX化、所持金MAX化など、さまざまな機能が追加されました。

 

後半のブースト機能は、ストーリー重視の人にはかなりありがたい機能です。高速モード、エンカウントなし、ダメージ固定を使えば、さくさくと物語を進めることができます。名作と呼ばれたストーリーを何度も味わえるのがいいですよね。気軽に周回プレイできるので、やりこみにも役立ちます。

 

じっくり遊ぶもよし、さくっと進めるもよしで、自由な遊び方で楽しむことができるタイトルに仕上がっています。ちなみにクリア後、1度全ての機能をつけてプレイしたのですが、無敵感があって(雑魚敵に9999ダメージは可哀想でしたが)楽しかったです。泣く子も黙る最強パーティの旅も、それはそれで面白そうです。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。
キャラクター、世界観、BGM、ストーリー、どれをとっても王道ファンタジーFF9。仲間との絆や、生きていることの大切さを教えてくれる、色褪せない名作です。気になった方はぜひ、一度遊んでみてくださいね。